日本の魚における水銀問題の現状と対策とは?

スポンサーリンク




水銀問題再び?

かつて日本では水銀を多く含んだ魚を食べて、人に深刻な影響がでたというのは教科書でも習ったことがあるでしょう。

ところが、魚の水銀問題というのは2000年ごろから再び話題に上がるようになってきましたが、なぜ再び問題となっているのでしょうか。

水銀と人の歴史とは

水銀と人の歴史は長くすでに紀元前から使われていましたが、18世紀後半から急速に広まった産業革命によって世界中で水銀の使用量は増えて行くこととなりました。

水銀は金の精製で有名ですが、それ以外にも医薬品や化粧品や衣類を作るときにも使われていて、1990年代までは乾電池にも水銀は使用されていましたし、蛍光灯にも水銀は使用されています。

こうした身近なものにもたくさん使われているために、作り出すときや廃棄されるときなどいろいろな経路をたどって海に流れ着くこととなったのです。

過去の健康被害の経験から、日本国内では水銀の使用については、かなり厳しく制限されていますが、発展途上国ではいまだ対策が追い付いていないのが現状です。

水俣条約といった国際条約も発効され、世界中で輸出入や環境への排出管理が進められていますが、これが浸透していくにはまだ先のこととなるでしょう。

水銀が体内に多く蓄積されやすい

そこで魚の水銀問題を解決するために、日本では魚の食べ方について注意を促していますが、日本は世界的に見ても魚の消費量が多い国です。

食卓が欧米化したと言っても、刺身や寿司など魚を食べる機会は他国と比較すると多いでしょう。

生物の世界というのは食物連鎖が行われていますが、今までに排出された水銀、これからまだ排出されるであろう水銀は川や海に流れて行き、初めはそこに住む小魚や虫などが口にすることとなります。

魚の世界でも小さな魚を中型の魚がエサとして捕食し、中型の魚を大型の魚が捕食していきますが、魚に蓄積された水銀は、最終的にはサメやマグロ・メカジキやアザラシといった大型の生物の体内に残っていくのです。

大型の魚はたくさんのエサを必要としますが、そのためにどうしても水銀が体内に多く蓄積されやすいのです。

水銀摂取量を控えること

マグロやブリやサバといった魚は日本人にはとてもよく好まれている種類ですが、刺身だけでなく煮物や焼き魚といった調理した状態でもよく食卓に上ります。

残念なことに水銀は、切ったり皮をそいだり火を通したりしても取り除くことは出来ませんが、唯一私たちが対策できることは摂取量を減らすということだけなのです。

小型の魚であれば体内の水銀含有量は少ないと言われていますが、スーパーなどで魚を購入するときは、サーモンやイワシといった小さめの魚を選ぶことによっても水銀摂取量を控えることが出来るのです。

身体の小さな子どもや妊娠中の女性や妊娠を希望している女性は、マグロやカジキといった大型の魚は控えた方がいいとも言われています。

厚生労働省からも魚の利点と水銀による注意点などが発表されていますが、過度に心配して避けるのではなく、量に気をつけながら美味しく食べていくことが大切です。

スポンサーリンク