派遣社員として働くことをお勧めしないこれだけの理由

派遣社員というスタイルとは

派遣社員とは、人材派遣会社に自分のスキルや経験をもとにして登録し、その情報に応じて適切な会社に派遣されて働くという勤労のスタイルです。バブル期以降、法改正など様々な規制の緩和があり、あらゆる職種に関して派遣社員として働くことがが当たり前になってきましたが、それは自由であると同時にさまざまなデメリットも伴います。ここではそういった要素を鑑みて、派遣社員として働くことをお勧めしない理由を探ってみます。

派遣社員という身分の不安定さが問題

まず、派遣社員という身分の不安定さが問題になりますが、正社員と違って、派遣社員は終身雇用されるということがありません。前述のとおり、資格や具体的なスキル、それまでの職歴や経験などから派遣会社に登録された、人材を求める会社・職場に派遣されるわけです。それには常に期限が設けられていて、働きやすい職場を見つけたからと言って、その次の期間も更新してもらえるとは限らないという雇用や身分の不安定さが常に伴っているということなのです。

所得はもちろんのこと福利厚生の不安定

また、スキルがあると言っても、同じ職場で同じ仕事をしている派遣先の社員とは収入や社会保障がまったく異なるのも厳しい現実です。基本的な所得はもちろんのこと(毎月の所得だけでなく、契約社員はまずボーナスは望めません)、健康保険や年金制度などの福利厚生の不安定さがあります。また、顕著な例としては、勤務時間中に正社員が使用できる社内の施設(社員食堂や休憩室など)を使用することが出来ないといったローカルルールのヒエラルキーなどがあります。業務に必要なさまざまな資格の取得なども、正社員に対しては会社がバックアップして教育を受けられるシステムや補助金なども整備されているところが多くありますが、契約社員の場合にはその殆どを自腹で勉強し、受験していくことが求められるのです。日々の忙しさのなかで、時間と費用を自ら捻出してスキルアップを図るなどのストイックさがなければ、立場も収入もなかなか這い上がれないという、より一層厳しい現実というものがあるのです。それらを克服して、正社員よりも高い時給を得ている派遣社員も存在はしますが、それらは少数派であり、また、それが社員に知られると違った意味で仕事がしづらくなる可能性も含んでおり、スキルが高ければオールオッケーとは言い難いのが実情です。

年齢が高くなると派遣先が少なくなることも

さまざまな職場を渡り歩くことで、煩わしい人間関係のしがらみも期間限定だからと気楽に構えて居られれば楽なのかもしれませんが、そういった時間にもリミットがあります。多くは、年齢がかさむと同時に派遣先に敬遠されて仕事そのものが激減する可能性があるということです。こうしたデメリットを飲み込んだうえで派遣社員として働くことの意味を考え、これから先の生き方をどう見据えていくか検討しましょう。時間とお金と自由と、諸々の条件を鑑みたうえで、自分がこれから年齢とスキルを重ねた先にあるのものは何なのか、そんなことを時々立ち止まって考えてみる必要があるのではないでしょうか。