ブレインフォグとは?
ブレインフォグは意識のモヤとも言われており、脳の働きの低下を示す言葉としてたびたび登場します。
世間では年齢を重ねることで記憶力が落ちたり新しいことを始めるのが面倒だったりするようになると思われがちですが、ブレインフォグの場合には単に年齢を重ねることが原因ではないことが明らかになっています。
また一度なると二度と元に戻らないような性質の症状ではないため、対策を立てていけば回復は十分に可能です。
ブレインフォグの特徴や原因は?
ブレインフォグは医学的には精神錯乱よりは軽いものの、意識レベルは普通と異なるものとされています。
症状の特徴は退屈であることに耐えられないことや無気力になりやすいこと、質問や説明の理解ができないことなど多岐にわたります。
物忘れがひどいことやコミュニケーションがとれないなど様々な症状があるため、別の病気と間違えられやすくブレインフォグとすぐに見破ってくれる医師はなかなかいません。
ブレインフォグが発症する原因は神経伝達物質がうまく出ていないためです。
脳内にはいくつかの神経伝達物質があり、そのバランスがとれていることでコントロールされています。そのコントロールが崩れると不調が生じます。
特にコルチゾールと呼ばれるホルモンが過剰に分泌されることが要因になりやすいです。
コルチゾールはストレスホルモンであり、危機的な状況の際に血圧や心拍数の上昇を行うために使われます。
この時に新陳代謝など体に必要なメンテナンスが犠牲になるため、過剰に分泌されることで常にサバイバル状態となりエネルギーがカツカツな状態で暮らさなければなりません。
またコルチゾールは記憶をつかさどる海馬を萎縮させる悪影響が存在します。
コルチゾールの過剰分泌がブレインフォグを招いていることは明らかであり、対策が求められます。
コルチゾールをうまくコントロールする!
コルチゾールをコントロールする対策としては、ストレスの管理が重要です。
例えば休まずにずっと仕事をしている状況は明らかにコントロールがしにくい状況であり、コルチゾールが過剰に分泌されてしまいます。
適度な睡眠や休息をとっていくことや幸せなときに感じやすいドーパミンを増やしていくことも必要です。
ドーパミンは笑いや興奮などを感じた際に分泌されるホルモンです。
好きな芸人のネタを見て爆笑するとか映画で涙を流すというのもとても大事です。
ドーパミンが不足しても集中力が続かないような状態になるため、よく笑うことも場合によっては必要です。
ホルモンバランスを崩す原因には副腎疲労が大きく関係しています。
コルチゾールの分泌が続くと副腎の働きが落ちてしまい、体中に炎症が起こるような状態を招きます。
副腎のケアには食べ物がおすすめであり、良質なたんぱく質や脂質、野菜にミネラルと水分が重要です。
水分は水はもちろんのこと、麦茶にミネラルドリンクで摂取することになり、清涼飲料水で補給することは好ましくありません。
食生活や生活習慣を改めて、ストレスをかけない生活を心がけることが対策です。