糖質は必要な栄養素ではないのか?
健康的に痩せたい時、糖質制限ダイエットは有効な手段となりますが、このダイエット法を語る時、糖質は必要な栄養素なのではないかという点が議論されます。
実際、昔から糖質は必須栄養素として重要視されてきましたが、現在では必須栄養素ではないとされています。
食べ物から糖質を一切摂らないような場合でも人の体には元々糖新生というシステムが備わっていますので、そうやすやすと低血糖になってしまうようなことはありません。
脳のエネルギー源は糖だけではない!
糖質が足りないと感じる時に頭がボーっとしてフラフラしてしまう時、糖質が切れてしまったせいだと考えてしまいます。
そもそも糖質を摂らなければインスリンの分泌が活性化されるようなこともありません。
糖質をたくさん摂ると血糖値が急激に上昇して、それに伴いインスリンが追加分泌されます。
今度はその働きに反応すると同じような勢いで血糖値が一気に下がりますので低血糖になります。
脳にとっても糖は必要だといわれていますが、エネルギー源は糖だけではないことが判明していて脳には血液脳関門があって、異物が侵入できないような仕組みになっています。
ここを通過できるエネルギー源はブドウ糖だけだといわれていましたが、実はケトン体も通過することができます。
このケトン体は脳のエネルギー源になるだけでなく、体のあらゆる細胞でエネルギーとして使われることが分かっています。
糖質制限ダイエットの正しいやり方とは!
これらのことからも分かるように糖質制限ダイエットでも健康的に痩せることができますが、成功させるためには正しいやり方を覚えておく必要があります。
このダイエット法を簡単に言ってしまうと1日3食の食事から糖質が含まれている食物を減らす、あるいは抜いていく方法です。
制限の対象となるのは白米やパン、麺類などの主食であり、ただ単に炭水化物を減らしただけではカロリー不足になってしまいますので他の食物で補わなければなりません。
ダイエット中に積極的に摂取したいのは野菜であり、少なくとも1日に300g以上を目安に摂取すると良いです。
この量はたくさん食べようとしなければ摂れない量ですので、毎日多めに摂ることを心がける必要があります。
カロリーをあまり気にせずに食事を摂ること!
糖質制限ダイエットを行っている時には、糖質を制限すること以外はカロリーをあまり気にせずに食事を摂るようにします。
何事も極端な方法は挫折につながりますので、糖質を全て抜くのではなくて減らす方法が現実的ですので糖質を20g以下に抑えた食事にすれば、効果は十分に得ることができます。
このダイエットを行っている間は、最大量の目安も大体決まっていて50g程度までとなっています。
50g以上の糖質を時々摂取するような食生活を送ってしまうと、せっかくの糖質制限ダイエットの効果も期待できなくなります。
始めてからしばらくは体内で代謝の切り替えが行われていますので体への目立った変化はありませんが、2週間程度が経過すると体重が少しずつ減少していきます。