マイクロRNAとがんの深い関係を分かりやすく解説!

マイクロRNAとがんの深い関係を分かりやすく解説!

マイクロRNAとは?

医学の進歩によりがんの診断や治療も大きく進歩してきました。

そして、その進歩は特に遺伝子レベルでの進歩が顕著です。

遺伝子にはDNAとRNAが主にあります。

大まかにいうとDNAは細胞の核などにある遺伝子のプログラムの原本、RNAはそのコピーです。

したがって、コピーは持ち出したり運んだりするのが簡単なように、血液中にも細かなものまで調べると、RNAがたくさん見られることがわかってきました。

その中でも小さなRNAの断片のようなものがマイクロRNAです。

マイクロRNAとがんの関係は?

DNAにプログラミングされている情報はRNAに転写され、その情報がタンパク質として発現されることで生命活動が維持されています。

したがって、生物が生きている限り、この活動は営まれているのでマイクロRNAは常に血液中に存在しているのです。

当然、それはがん細胞においても同じです。

悪性腫瘍の細胞は、その生物の体の中の統制から外れて、自分勝手に増殖するようになった細胞と考えることができます。

そして、その増殖、つまり細胞分裂はほかの正常な細胞と比べると急速なため、どんどん体の中で増殖しているのです。

増殖する細胞からは、その細胞に特徴的なマイクロRNAが血液中に放出されています。

したがって、もし、ある種のがん細胞が体で発生して増殖を始めた場合、その腫瘍の特徴的なマイクロRNAが検出されるはずです。

また、血液にはたくさんの細胞も存在しています。

主に免疫をつかさどる細胞ですが、体にがんが発生すれば当然、この免疫系にも影響を及ぼしてきます。

血液の細胞は体の中でも最も細胞分裂が活発な細胞であり、当然、そこから放出されるマイクロRNAも多くなります。

そして、それぞれのがんがどのようなパターンでこれらのマイクロRNAが検出されるのかを調べれば、ごく小さながんが発生して、通常のCTや超音波検査、MRIなどの画像検査ではなかなか見つけられないような段階においても、いち早く早期発見できるというわけです。

マイクロRNAで早期にがんを発見するメリットとは?

悪性腫瘍に最も有効な治療方法はなるべく早く見つけて、小さいうちに取り除いてしまうことです。

大きくなればなるほど、小さな細胞があちこちに散らばっていき治療がより困難となり最終的には手遅れとなってしまいます。

画像検査検査だけでは腫瘍は細胞レベルでは確認できません。

ある程度大きくなってから出ないと見つけられなかったのです。

したがって、この検査は今までよりもより早期の段階で病気を発見することに飛躍的な進歩をもたらしたのです。

また、メリットはそれだけではありません。

検査に際しての患者への負担がとても小さくすむのです。

基本的に少量の血液があれば済んでしまいます。

レントゲンやCTのような被爆の心配も全くありません。

結果が出るまでに1週間程度の期間が必要ですが、腫瘍が小さければこの程度の期間は基本的に大きな問題とはなりません。

感度も高く、侵襲が少ない非常に患者にとってメリットの大きい検査なのです。