禁煙をした方が良いけど禁煙できない!
家族や友人、会社の同僚などの身近な人にヘビースモーカーがいて、肺がんや心臓病などで亡くなってしまうと、急に怖くなってしまうものです。
次は自分かも知れないので、やめた止める方が良いとは思いつつ、禁煙が続かなくて悩んでいる方は少なくありません。
意志が弱すぎて情けないと、自己嫌悪に陥ってしまう人もあるでしょうが、禁煙が続かない理由があるので、まずはそれを知っておくことが大切です。
禁煙が続かない理由!
やめたほうが良いのは分かっているが、禁煙が続かない理由は、ニコチンの影響による身体的依存と、長年の習慣による心理的依存によるものです。
長期で吸ってきた人ほどやめにくいので何度も禁煙に失敗する人が多いですが、今は禁煙治療に健康保険が適用されるので自力でやめられない人は相談に行くようにしましょう。
禁煙が続かない理由の1つ目
禁煙が続かない理由の1つ目はニコチン依存ですが、脳が快楽を覚えてしまい、吸いたい欲求が止まらなくなるのが原因です。
喫煙すると、ニコチンが脳にあるニコチン受容体に結合し、ドーパミンという快感を生じさせる物質を大量に放出します。
それにより喫煙者は快感を味わえるので、気持ちが落ち着いたり、安心することが出来ます。
ニコチンによる効果は30分ほどしか続かないので切れると気持ちが落ち着かなくなりますし、イライラするなどの離脱症状(禁断症状)が起こります。
離脱症状から逃れようとして、また喫煙してしまうので、気付いたときにはニコチン依存症になっています。
依存症になると薬物をやめるのと変わらぬほどやめるのが難しくなるので、禁煙に何度も失敗してしまうのは意志の強さには関係なく仕方がないことだといえます。
禁煙が続かない理由の2つ目
禁煙が続かない理由の2つ目は、長年の習慣による心理的依存によるものです。
起床時やトイレ中、電話をかけるとき、駅での待ち時間、仕事や考え事をするとき、気持ちを落ち着けたいときなどに喫煙する習慣があった場合、別に吸いたくなくても条件反射的に行動してしまいます。
また、食後やコーヒーの後、飲み会などで飲食とセットで喫煙する方も少なくありません。
長年このような習慣を続けていると脳と体が条件反射的に結びつき、気付いたときにはタバコに火をつけているので、禁煙したいと思っていてもやめにくくなります。
いきなり完全に吸うのをやめようとすると、禁煙に失敗しやすいので注意が必要です。
まずは習慣を改めなければならないので、完全に吸わないのではなく、一定時間だけ我慢するようにしてください。
禁煙は焦らず徐々に!
最初は30分や1時間から始めて、徐々に吸わない時間を延ばしていくのがおすすめです。
目標を定めると成功しやすいですし、一定時間だけでも禁煙できた事実を脳が意識するようになるのと、少しずつ喫煙しなくても我慢できるようになります。
そのうちに24時間吸わなくても平気になりますし、それが3日、1週間と延びていくので、やがてはタバコなしでも生活できるようになるでしょう。