シュレディンガーの猫の理論を分かりやすく解説!

シュレディンガーの猫の理論を分かりやすく解説!

シュレディンガーの猫の理論とは?

シュレディンガーの猫の理論をできるだけ分かりやすく解説すると、量子論というミクロの世界では、私たちが通常見聞きし感じている普通の世界とは異なる理論で物事が動いているということを一つのたとえ話で表したものだということができます。

量子論というのは、原子や分子のレベルでの非常にミクロな世界の物事を説明するための理論のことです。

あくまで現時点での理論であってそれが将来的にも完璧に正しいかどうかは分かりませんし、最先端の科学者の中ではむしろまだまだ不完全なところも多く次々と新たな理論構築が現在もなお進行中の分野です。

ですが、少なくとも今の時点では、確かに量子論という理論でもって、原子や分子の世界で起こっている出来事がそれなりにしっかりと説明可能なことも事実で、そのために広く受け入れられていることもまた事実です。

ですが、量子論では私たちの通常の感覚では理解しがたいはずのことが理論的には起こっていると受け入れなければ話が進まない点もあるのです。

その一つがこのシュレディンガーの猫の理論にもつながる話で、例えば箱の中に入れた何かの放射性元素一つが一定時間後に崩壊して別の元素になっているか、それともまだ崩壊しておらずそのまま残っているかは確率の問題であり、現実にどちらの状態になったかは観測するまで分からない、観測するまでは崩壊している状態と崩壊していない状態がいわば重ね合わされた状態にあるというのが量子論での主張の一つです。

このような主張は、ミクロの世界での出来事をうまく説明できるものであることは確かに事実であり、そのために量子論は広く受け入れられているのですが、普通の感覚では理解し難いとは思わないでしょうか。

私たちの普通の感覚では、何か物事というのは、それが観測されていようがいまいが、状態としては既に決定しているはずだと思うでしょう。

例えばカップの中にサイコロを1個入れてそれを振り、裏向きにしたとします。

確かにカップを開けるという観測をしない限りサイコロの目が何かは分かりませんが、だからと言って開けてみるまでは1から6の目が重なり合った状態にあるなどと主張しても笑われるのがオチでしょう。

どれかは分からないけれどもどれかの目には既に決まっていると考えるのが自然です。

これを、ミクロの世界と普通のマクロの世界とではそもそも理論が異なる、だからミクロの世界での主張は一見奇異に見えるかもしれないが、それはマクロの世界では該当しない話だから両者は切り分けて考えてくださいという人に対して、いやそんなことはありません。

ミクロの世界でその主張が通用するのなら、マクロの世界でも同じことが起こってしまいますよ、重ね合わさった状態という不可解なことがマクロの世界でも起こりますよという意味でパラドックス的に提示されたのがシュレディンガーの猫の理論なのです。

つまり、先に書いた箱の中に一匹の猫を入れ、その放射性元素の崩壊により何かの致死的な毒物が放出されるようにしておくと、一定時間後にはその猫は生きている状態と死んでいる状態とが重なり合った状態にあることを認めざるを得なくなるというわけです。