ー contents ー
日本の水道水は安全か?
のどが渇いて水を飲もうと思った時、世界の中ではいつでも好きなだけ水が飲める水道設備が備わっていない地域もあるものです。
また、水道設備があっても水質に問題があり、そのまま飲むことも危険でシャワーに使用しても髪の毛がきしんでしまうくらい水質が悪いという国もあるのです。
日本では世界的にみても水道設備は充実していて安全でおいしい水が飲めるとされています。
厚生労働省が定めた51項目もの基準に合格していることが条件となっており、水道法という法律によって定期的な検査が義務付けられています。
残留塩素による体への影響!
それでも、安全な水を提供するために消毒として微量ながらも塩素を使用していることになり、この残留塩素による体への影響も不安視されています。
しかし、水道水の中に含まれている残留塩素は煮沸をすることで飛ばすことができるため、加熱調理用として使用する時であったり、赤ちゃんに飲ませるにしても一回沸騰させたものを冷ませば問題なく飲ませることができます。
冷水として飲みたい場合には、水道水を沸騰させて冷蔵庫で冷やすというのは手間がかかることになるので、今日ではスーパーで水を購入してきたり、宅配のウォーターサーバー利用者も増えています。
鉛による体への影響!
水道水の危険は、残留塩素の問題ばかりが取り上げられがちですが、じつはそれ以外にも危険な物質が水道水に含まれていることもあります。
とくに、古い設備になると注意が必要になり、1980年代後半以前に作られた給水管であれば鉛を使用している可能性が高くなります。
道路にある配水管から自宅内に水を運び入れるのが給水管になるのですが、給水管の鉛が水に溶けだして水道水が汚染されていることにもなります。
水道管の水漏れトラブルが発生する!
給水管や排水管の法定耐用年数としては40年とされているのですが、鉛製にしてもそうでなくても金属が劣化をして錆を発生させており、それによって水道管の水漏れトラブルが発生することもあります。
管の中にはたくさんの錆がこびりついていることになるので、そこを通っている水道水はけして安全とは言い切れません。
また、マンションやアパートで給水タンクがあるという建物になればさらに注意が必要になってきますが、給水タンクの管理となると、国ではなく国から許可をもらっている事業者が行うことになります。
そのために、信頼のできる事業者かどうかのチェックも欠かせなくなります。
トリハロメタンによる体への影響!
これ以外にも、水道水にはトリハロメタンの問題がありますが、発がん性物質でもあるトリハロメタンは、塩素消毒をすることによって発生する物質でもあります。
トリハロメタンは、肝臓や腎臓などの臓器に悪影響を与えるだけでなく、アトピー性皮膚炎、イライラするなどの精神疾患を発症させる原因ともなってしまいます。
残留塩素であれば、煮沸消毒をして除去することができるものの、トリハロメタンとなれば短時間の煮沸によって更なる毒性を増すことになるので、とても危険な成分でもあります。