有毒有機化学物質検査とは?
日常生活を送る中で実に多くの化学物質に接します。
カップラーメンを食べる際には人工の添加物を体内に取り込んでいき、部屋で快適に過ごすために殺虫剤をまいて虫を駆除することなどもあります。
この中で数百の有毒な化学物質を毎日のように接しており、当然ながらそれらはどんどん蓄積されていきます。
これらを原因として様々な疾患が引き起こされると言われています。
現時点で自分の体内に有毒な化学物質が蓄積されていないかを調べるのが、有毒有機化学物質検査です。
有毒有機化学物質検査で何が分かるのか?
有毒有機化学物質検査では尿を採取してその中から有害な化学物質を調査していきます。
こうした検査では有毒な化学物質や毒素だけでなく、汚染物質の代謝物もわかります。
例えば2-メチル馬尿酸と3-メチル馬尿酸は農薬やガソリンなどを吸い込んだ際に2-メチル馬尿酸などを生成します。
多くのケースでは3日以内に排出されてしまうため、その作業を行った当日に採取を済ませるケースがほとんどです。
これらの指標を使って作業中にどれだけの影響を受けたかがわかります。
最近では将来的な健康被害を避けるために利用するケースも見られます。
有毒有機化学物質検査で分かる毒素とは?
フタル酸エステルは多くの日用品に含まれており、マニキュアや除光液などにも使われています。
胎児への影響が心配されており脳の発達に影響を及ぼすとされています。
女性がよくフタル酸エステルに接することがあるため、将来的なことを考えて有毒有機化学物質検査を受けるケースも見られます。
他にもスチレンや有機リン酸エステルなども一般的な毒素とされており、農薬などの化学物質をよく使う人などはこれらが蓄積されている可能性があります。
そうした毒素もきちんと調べてくれます。
有毒有機化学物質検査を受けるべき人は?
有毒有機化学物質検査を受けるべき人として精神疾患や生活習慣病を抱える人などがあげられます。
これらの人は化学物質が原因となって疾患を抱えるケースがあるためで、治療を進めていく際に原因を突き止めて対策を立てられることが考えられます。
特に子供がいる世帯では化学物質をできるだけ排除した家に移り住んだことで疾患の状態が改善されることもよくあります。
こうした検査では大掛かりなイメージを持ち得ますが、実際は尿の採取だけで事足ります。こうした気軽さも特徴です。
アメリカの専門機関で調べてもらうため、費用は数万円程度かかります。
ただ今後健康被害を及ぼしかねない状況であることがわかったり、現在抱えている疾患の原因が判明したりするためぜひとも検査は受けておきたいところです。
蓄積が確認されたら排出する治療をおすすめ!
また実際に化学物質が蓄積されていることがわかれば、それを排出する治療も行えるクリニックが存在します。
検査を行い、その結果に即した治療を行っていけばより確実です。
有毒な化学物質を避けることは非常に大変ですが、それを習慣にせずできるだけ避けることを心がければ蓄積は免れます。
妊娠を考える女性などは事前に体質改善などでデトックスをしてから子作りに励むこともできるため、おすすめです。